磯子区内に脳血管救急医療体制を整備

とは時に大きく人生を変えてしまうものである。
『加藤』は議員になってからというもの、さらにその現実を知らされることとなった。
相談者の中には、国からの援助なしでは生きてゆくことすら叶わぬようになった人もいる。
『加藤』は、これまでもそういった方々を守り通す議員を目指し突き進んできた。
現実を見――。知れば知るほど、飛び込めば飛び込むほど、もっと奥深くにある根本の問題として『そのような状況になる前に手を打つ政治』の必要性を、改めて痛感せざるを得なかった。
死に直結するとされる三大病。その中で『加藤』が真っ先に注目した病が、『脳梗塞』である。
『脳梗塞』に着目した理由とは、身体麻痺や言語障害といった深刻な後遺症が残る可能性が極めて高いからであった。

症してから、どれだけ早急に適切な処置を行えたかによって、その後の容体に多大な影響を与え、強いては、人生そのものに暗い影を落とすことにもなりかねない。
3時間――。
この時間が、『脳梗塞』を発症してからのタイムリミットと言ってよい。

そこで『加藤』は、平成17年に認可された療法であるt-PA(血栓溶解薬)の投与に着目した。
t-PAを3時間以内に適切に投与することができれば、言語障害や身体麻痺といった後遺症をほどんど防げるのである。
適切な時間内の投与と言っても、今の救急医療体制を見るかぎり、理屈を述べているだけに過ぎない。
問題なのは、現実として実施できる救急医療体制の確立であった。
3時間以内の投与を可能にするためには、少なく見積もったとしても、発症後60分以内には患者が病院に居る必要がある。
そのためにも、脳血管病院への救急患者の搬送時間の短縮、さらに病院の受け入れ態勢の強化はもちろんのこと、t-PAと患者との適合性検査も必要である。この条件をクリアし、時間内のt-PA投与を現実的に可能とするためには、それぞれの分野に通じた最低3人の専門ドクターが必要であった。

『加藤ひろと』は、t-PAという希望薬をさらに活かせる医療をめざすため、病院の現状を知り、救急医療体制を確立できる可能性を見出すため、いくつもの病院を訪れた。

の過程で、さまざまな現実問題を知ることができたという。
深刻なほどの医師不足――。それに伴う病院の空室や治療が行き届きにくいという現状――。

それらの問題があってたとしても、『脳梗塞救急医療体制』の確立は必須である――。
そう感じた『加藤ひろと』は、奔走と交渉を重ねた。

その結果、平成21年。磯子区滝頭にある脳血管医療センターに、3人のドクターによる救急医療体制の確立を成し遂げたのである。

平成22年度現在まで、多くの方々がこのt-PA投与救急医療によって、その命と、健全な生活を取り戻している。